SERO(Советская Организация Инженерных Исследований)は今日、軍事用のヒューマノイドを正式に発表しました。無駄を削ぎ落した外観と機構は圧倒的な強度と耐久を誇り、研究者の汗とウォッカが染み込んだ鉄板はM134から放たれる無数の弾丸に30秒間も耐えたという噂があります。

 とにかくコストが低いです。基本的に合金のパイプ(肉骨)と4種類の汎用的な電動式駆動部(関節)で構成されており、出力装置に精密な部品を使用していません。その為、泥沼や砂漠などの過酷な環境でも運用が可能で、部品数が少ないため修理や取替が簡単です。

 駆動部については今回のプロジェクトより新たに開発された新技術の塊であり、各軸に取り付けられた可変速で駆動する超電導モーターは80 kw以上の出力が認められています。その技術はGenovacioに留まらず、今後の製品や関連する産業でも積極的に採用される予定です。

 装甲の内側は胴部に4つの主電源と1つの補助電源、頭部に高性能な演算装置を搭載しています。電源の性能や構造は公開されていませんが、重量は一本あたり約80 kgと非常に重いです。衝撃や損傷を考慮して四肢には機械が存在せず、30 km/hの走行や1,000 kgの殴打も問題ないと云われています。

 全身に鋼鉄を纏っているため総重量は1,500 kgを超え、駆動部を保護する関係で一部の関節の可動域が狭いという問題もあります。しかし地上の任務を遂行できるだけの十分な性能を備えており、人間工学に基いて設計された両手を存分に活用することで様々な用途に対応できると思われます。